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長ぐつをはいたネコ

金曜日の夜は、ツタヤに寄って帰ることが多い。
今回は「宇宙人ポール」と「長ぐつをはいたネコ」を借りてきた。 
難しいことは抜きにして楽しめばいい映画なので、ソファーに埋もれて楽しく観た。 

SF好きなので当初の本命は「ポール」のほうだったが、観終わって楽しかったのは、
「長ぐつをはいたネコ」だった。 日本の素晴らしい漫画やアニメを観て育ったので、
これをアニメだと言われてもイマイチ納得できないが、それでもネコが出てくる
となると話は別で、CGだろうがなんだろうが、ネコは無条件にかわいい。
プス(主人公の名前)の毛並みは、ビロードのようだった。

この話はシャルル・ペローの童話が原作として一番有名だが、今回の映画は
原作とは全く違う冒険活劇のストーリー仕立てになっていたのがよかった。
原作の、あんな毒気のある内容では週末の夜の寝る前の愉しみには向かない。 

原作の本と映画を比べてその違いを知るのはなかなか楽しい作業だ。 
例えば、「惑星ソラリス」は、タルコフスキーはとても頑張ったけど、その映画は
スタニスワフ・レムの原作の深遠さの前では無力だし、「ブレードランナー」は
映画の世界観がフィリップ・K・ディックの原作を大きく凌駕した。

「長ぐつをはいたネコ」では、主人公のネコが原作とはまた違う活躍をする話を
知ることができた。 ネコの知性なら、これくらいの活劇はやってもおかしくない。
ネコと暮らしているとそう思えてくるから、不思議だ。

観終わって、レオに向かって言う。 「お前、あんな冒険、できる?」

レオは、ちょっとどんくさい。 台所の台に飛び乗ったはいいけど、シンクの淵の
細道を歩くと足を踏み外して落ちそうになったり。 鬼ごっこをしていて、
ダッシュをしようとしてフローリングで滑ってコケたり。
足の裏の毛を切らせてくれないから毛がもっさり伸びているせいもあるんだけど、
それにしても、どんくさい。

おやつが欲しい時は、一緒に書斎に行く。 おやつのシーバは、書斎に置いてある。 
書斎までは、レオが先導してくれる。 尻尾をピンと上げて、歩きながら何度も
後ろを振り返って見上げて、ちゃんと俺がついてきているかどうかを確認する。 
そして、書斎机の上に、ひらり、と飛び乗る。 俺が机の前に立つと、
はやくちょうだ~い、と頭と身体を目をつぶってこすりつけてくる。

ある時、机の前に行くタイミングがいつもより遅くなった。
ところが、レオはいつもの通り頭と身体をこちらに預けてきて、しかし、そこには
まだ俺の身体はないから、レオはそのまま床にスローモーションで落ちていった。
そして、床の上でひっくり返りながら、キョトン?、としていた。

その姿を見ながら、別にそれでいいんだよ、と俺は呟く。 
外で暮らす猫は、危険から身を守るためにいつも緊張して、運動神経も常に100%に
しておかなければいけない。 それは、生死に関わることだ。
でも、家の中で暮らす猫はそんな必要はないから、動作が時々どんくさくなる。
誰もお前を傷つけないし、怖いことなんて何もない。 だから、それで全然OKなんだよ。

猫が大冒険をして大活躍するのは、物語の中だけでいい。
現実世界の猫は、どんくさくズッコケる、幸せな猫でいて欲しい。


ちなみに、このブログのタイトル「ききわけのいい猫」というのは、
「長ぐつをはいたネコ」の語感を参考にして、当時つけた。

仏語ではLe Chat Botté、独語ではDer Gestiefelte Kater、
映画のタイトルはPuss in Bootsだが、「長ぐつをはいたネコ」という日本語の
語感が一番優れていると思う。



IMG_0956_convert_20120728110728.jpg
                         【 どんくさくないもん・・・・ 】


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ひろ

リアノンさん、こんにちは! 今日も暑いですね。

昔いたネコはいかにもネコらしく、しなやかで優雅で、棚の上の物に触れずに上手に歩いていました。ネコって、みんなそんなもんだと思っていました。
今いるコは、体が大きいせいもあるかもしれませんが、レオ(あ、レオさま、か。)といっしょ。キャットタワーに飛びのりそこねてジタバタしたり、棚の上のものは落としながら歩くし。何より走る姿がどんくさい。ネコにもいろんなタイプがいるのだと知りました。

今日も暑いのでお腹を上に向けてヘソテンしてます。なんの心配もないのだから、それでいいんだってさ。
「長くつをはいたねこ」は見ていません。見てみようかな…。
  • URL
  • 2012/08/05 10:57
  • Edit

リアノン

ひろさん、こんにちは。

毎日暑いですが、いかがお過ごしですか。

長ぐつをはいたネコ、割とおもしろいので、観てみて下さい。
ネコが出てくる映画はなかなか少なく、出てきたとしてもいつも少しだけです。
それがいつも不満なのですが、これはずっと出ずっぱりです(当り前ですが)。

タワーに乗り損ねても、やさしく見守ってあげましょう。
家の中なんだし、別にそれで構いません。
  • URL
  • 2012/08/05 11:30

あいにゃー

リアノンさん、こんにちは。

レオ君は、リアノンさんと出会えたから、
こんなに優しい、おっとりした猫ちゃんになれたんですよね♪

ちょっとドンくさいレオ君・・・・でも、それを
「それでいいんだよ・・・」とレオ君につぶやくリアノンさんの言葉に、
ジーンと来ちゃいました。

ああ・・・そうだな。
お家にいるから、こう言うドジをするんだよなぁ・・・。
改めて、今足もとにいるミルクに、
「ミルちゃんも、ドンくさいまんまで、このまんまのミルちゃんだから
お姉ちゃん、大好きなんだよ~」って言いました。

リアノンさんのブログは、
いつもゆったりとしたレオ君とリアノンさんの時間が流れていて、
とてもゆったりした気分になれます(^_-)-☆

今日は、少し過ごしやすいですね。
また明日から、暑くなるのかなぁ?
リアノンさんもレオ君も、体調気を付けて下さいね(^_^)/
  • URL
  • 2012/08/06 17:32

きゃぴばば

あらら レオくん拗ねちゃってますよ^^。
大丈夫。 ウチのアジルも負けず劣らずドンちゃんです。
おっしゃるように ブリーダーさん宅でのびのび育ったアジルと 短期間でも野良で育ったモアナとでは 能力に差があるようです。
危険意識がかなり薄いんでしょうね。
毎回笑わせてくれるので ある意味有り難いですが^^。

私は猫がでてくる映画では「ハリーとトント」が好きです。
あんな風に猫と共に生きてみたいなぁ と思いました。
  • URL
  • 2012/08/07 21:34

あおい

リアノンさん

ご無沙汰してます。こんにちは。暑い毎日ですが、体調崩したりされてませんか?
うちは、バテ気味の飼い主をよそに、猫たちは元気いっぱいです。あんなに健康を気にしたサラさんが元気でいてくれることが、本当に嬉しいです。

さてさて。
「ソラリスの陽のもとに」はまだ読んでいないのですが、今度読んでみたいと思いました。「惑星ソラリス」を見て以来タルコフスキーのファンなので、気になります。
そして「ブレードランナー」は、私は原作派です。でもまあ、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」を読んだ衝撃でディックのファンになったという贔屓目があるからかもしれませんが、原作を読んでから映画を見て、がっかりしたクチです。
(美術はすごいと思いましたが)

大人になってから映画をあまり見ていないので、なんとなく懐かしい作品名を見て、またいろんな映画見ようかなーと思いました。
何かオススメあったら教えて下さいね。

ではリアノンさんもレオくんもお元気で。
  • URL
  • 2012/08/10 12:12
  • Edit

リアノン

あいにゃーさん、こんにちは。

「おっとりした」と、過分のお褒め言葉をありがとうございます。
彼の場合は、ぽや~、っとしているだけなんだと思いますが・・・・

家猫は、一緒に暮らす人のパーソナリティーに影響されると思います。

私は家にいる時はいつものんびりしていますので、そういうところが
レオにも影響している部分があるのかもしれませんね。

  • URL
  • 2012/08/11 10:25

リアノン

きゃぴばばさん、こんにちは。

アジルくんもおぼっちゃま育ちですもんねぇ。
アビィ&ソマリは活発で天真爛漫なせいか、ときどきやらかしてくれます。

「ハリーとトント」、いいですね。
茶トラの仔は、おだやかで人の気持ちをよく察するんですかね。
主演のアート・カーニーと、本当にぴったりと息が合っていました。
  • URL
  • 2012/08/11 10:39

リアノン

あおいさん、こんにちは。 関東南部は、毎日本当に暑いですね。


ブレードランナーとアンドロイドの件は、よくわかります。
ディックの方が内面への掘り下げが深いし、映画は時間の都合で端折ってる要素が
たくさんあって、小説の方を先に読んでいると、なんだ、全然違うじゃないか
と思ってしまいますね。 でも、それでも映画は素晴らしいと思います。
私は、この映画をBlu-rayで観たいがためだけに、50インチのTVをわざわざ
買ったくらいです。 

レムの小説は意外と饒舌で、タルコフスキーの静謐さが好きだと少しがっかりするかも
しれません。 でも、この話は1度小説で読んでおくのがいいと思います。

暑さにやられないよう、栄養と休養でご自愛ください。


  • URL
  • 2012/08/11 11:23

kakobox

リアノンさんとレオ君のオヤツのエピソードを、微笑ましい気持ちで読みました。
どんくさいなんて…猫ちゃんすべてが俊敏なわけではないでしょうに。。
リアノンさんの言うように、お家の中だけで暮らす子は、レオ君のようであって、全然いいのですよね。
「誰もお前を傷つけないし、怖いことなんて何もない」
この言葉を、こんこんと3年も言い続けても、我が家の白い一人息子は、臆病でビクビクした悲しい目つきをする子です。
人に傷つけられた記憶があるので、一生治らないと思います。

レオ君のキャットタワー、形がなんだかしろちゃんのと似ているような…。
レオ君は毎日のお留守番を、何をして過ごしているのかしら?
レオ君、今日も良い表情してますね。
おヒゲだけは、白いのね。
女の子のようなかわいらしさと言ったら、レオ君怒るかな~。

リアノン

kakoboxさん、こんにちは。

しろちゃんはつらい時期があったから、どうしてもビクッとしてしまうんですね。
でも、写真に写るしろちゃんの表情は、いつも穏やかでやさしいです。
kakoboxさんの愛が、つらい記憶を溶かしてなくしてくれると信じています。

このタワーは、ネットの特価で8千円くらいで、背も私の身長より低いモノです。
シンプルなデザインでかなり丈夫なので、これでいいかな、と思って使っています。

猫って、審美的に圧倒的に優れているので、得ですよねー。 羨ましいです。
  • URL
  • 2012/08/12 11:58

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プロフィール

リアノン

Author:リアノン
独身男の一人暮らし。

猫と暮らしたくて、一人で寂しい思いをしている子を、と思い里親募集に申し込んだら、一方的に断られた。

一人暮らしの男に猫と暮らす資格はあるのか? 

これが、このブログのテーマです。

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