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3年前のこと (2)

いやな気分を引きずったままネットを見るともなく見ていると、
あるペットショップのサイトが目にとまった。

その中に、あの子はいた。

生後3ヶ月を既に過ぎていたため、値段が半分以下になっているようだった。
動画が用意されていて、見ると、その身体には小さすぎるように見えるケージの中で、
他の子とは違い、元気に飛び跳ねていた。

このまま誰にも気に入られなかったら、この子はどうなるんだろう。

そのページをお気に入りに登録して、1週間いろいろと考えて、
俺はこの子と暮らすことにした。

その1週間の間に、いろんな里親募集のサイトを見た。
どのページも、不幸な子を生む社会を糾弾し、かわいそうな子たちの救済を訴えていた。
捨て猫や野良猫がいかに悲惨な生涯を送るのかを、その時に知った。

でも、かわいそうなのは捨て猫や野良猫だけではない、
とブックマークしたあの子のサイトを見ながら、そう思った。
その姿は、とても幸せそうには見えなかった。
保護団体から門前払いされるんだったら、俺はこの子と暮らそう。

11月の下旬、寒い土曜日に迎えに行った。
そこで初めて抱かせてもらった。
「大きすぎますか?」と若い店員は心配そうに言ったが、
「大きいほうがいいんです」と答えると、ホッとした顔をした。

帰りの電車の中で、弱々しい小さな声で初めて鳴いた。
俺は、指先でキャリーバックを小さくトントン、とたたいた。
駅から家までの道の途中で、また小さな声で鳴いた。
俺は、大丈夫だよ、と答えた。


DSC02582.jpg
                    【うちに来て数週間たった頃】
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リアノン

Author:リアノン
独身男の一人暮らし。

猫と暮らしたくて、一人で寂しい思いをしている子を、と思い里親募集に申し込んだら、一方的に断られた。

一人暮らしの男に猫と暮らす資格はあるのか? 

これが、このブログのテーマです。

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