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内面から出てくるもの

スライド書庫の整理をしている時に、奥の棚から古いVHSテープが出てきたので観てみたら、
随分前に録画した Ryu's Bar だった。

確か学生時代にやっていたTV番組で、村上龍がホストとしていろんなゲストの話を聴くという内容で、
中沢新一、近藤等則、横尾忠則、柄谷行人、ロバート・デ・ニーロというような普通なら絶対TVに
出ないような人がゲストとして登場するし、村上龍の語り口も面白くて、毎回欠かさず観ていた。

そのテープに録画されていたのは杉浦日向子の回で、若くて元気だった頃の彼女の貴重な
映像が懐かしくて、じっと見入ってしまった。 村上龍もまだ37歳で、若い。
彼女も30歳になるかならないかくらいの頃だと思うけど、対話の内容はとても高度で、
今のTVでは考えられないようなハイブロウな番組だった。

番組のテーマ曲は「クレオパトラの夢」だったし、スポンサーがJTだったせいか、
番組の中では煙草の煙が立ち込め、バックには延々とジャズが流れるような番組だった。


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日本の女性作家が書く本をまったく読まないけど、彼女の本は例外的によく読んだ。
江戸の文化や風俗の研究が彼女の専門で、描く漫画や散文はそういう題材がメインだったが、
俺が惹かれたのはその題材にではなく、彼女の持つしっかりとした浮遊感のようなものに対してで、
それはこの番組を観たのがきっかけだった。
血液の免疫系の難病が原因で46歳という若さで亡くなったのが、本当に残念だと思う。

楽しそうにお喋りする彼女を観て、女性には内面から湧き上がってくる静かな美しさのようなものが
あるんだなあ、ということを当時知った。 女性の見かたも少し変わったような気がする。


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                            【 何を偉そうに。 】


猫は美しい。 大きな耳、スラリと伸びた長い脚、全体のバランスをとる長い尾、静かな動作、
そのどれもが美しい。 でも、一番美しいと思うのは、人の顔を見つめている時の姿だ。


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                             【 シーバの時間? 】


人を慕って見つめてくるその姿には、何か特別な美しさがある。
容姿の美しさだけでは説明できない何かが、そこにはある。

俺が何かに惹かれるのは、その内側に確かに存在を感じる何かが表に現れるのを見た時だ。
そんなことは10年に1度くらいしかないけど、その瞬間を見た時、心をすっかり奪われてしまう。

レオはよくそういう姿を見せることがあって、だからこの仔は特別な存在なのだと思う。


IMG_0944_convert_20130609131029.jpg
                           
                                 【 そうでしょ? 】




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Comment

lenny-tohno

リアノンさんへ。
村上龍が、ホストを務める『Ryu's Bar』 ですが、言われればなんとなく聞いた記憶が有りますが、実際に見た記憶はありません。
今は、『情熱大陸』が放送されている時間帯でしょうか。
興味深い番組ですが、今の嫌煙社会では、同じ設定で番組は作れないでしょうね。

こちらのブログ他、幾つかの猫のブログを拝見していますが、
猫の顔、表情は、飼い主である一緒に暮らすニンゲンの表情を、鏡写しで表しているのではないかと考えていました。

レオの聡明な表情は、一緒に暮らすニンゲンの日常が、一日一日積み重なっているのだと思いますが、どうでしょうか。
犬や猫が『飼い主に似る』と、古くから言われますよね。

私の家族(ミシェル♀1歳)は、お腹周りが大きくなって来たが、そこは似ないで欲しいと日々思っています。
lenny-tohno

ひろ

リアノンさん、おはようございます。

彼女の訃報を聞いた時は突然で驚きました。闘病されていたのを知りませんでした。
江戸?のスカイツリー、彼女は見ていなんですよね…。

前の方がコメントされているように、飼い主の心はネコにゃんに伝播しているように感じます。
もらってきた頃のトラジローくんは、人馴れしておらず、母がコノコ可愛くないわ、と言ったのを思い出します。時間が経つにつれ、ありきたりな言葉ですが、通じ合う、ようになるのだと思います。
ネコにゃんは深く思考する生き物ではないはずで直感で感じあらわれるものなのでしょうが、それがなんとも美しく、心惹かれるネコの魅力のように思います。
  • URL
  • 2013/06/10 08:56

カバ丸1号

リアノンさんこんにちは

レオちゃん、とっても良い表情ですよね・・
以前にTVで言ってました。
犬は飼い主に似るのではなく・・
飼い主が、無意識の自分に似た犬に手が伸びるって・・
これって猫さんにも言えるんでしょうかね・・
と言う事は、リアノンさん・・イケメンーーー
そして、私は、美婆になれる(ほくそ笑んでいるおばちゃん)
雰囲気の良いおばちゃんでいたいものです・・
そして、おばちゃん・・江戸時代の小説が好き~
  • URL
  • 2013/06/10 13:02

リアノン

lenny-tohnoさん、こんばんは。

そうだったと思います。 日曜の夜、23時か、23時半だったか。
最近、TVの中で煙草を吸っている人を見なくなりましたね。

猫は、飼い主に似るんでしょうか? どうなのかなあ。

でも、うちの場合は一人と一頭なので、そういうところはあるのかもしれません。
関係性がきっと濃密なのかもしれませんからね。

レオが私を見ている時のような表情で、私もレオを見ているのかもしれません。

  • URL
  • 2013/06/10 22:15

リアノン

ひろさん、こんばんは。

杉浦日向子さ、きっと、スカイツリーには興味を持たなかったような気がします。
彼女の心は、いつも江戸と船旅に向いていたはずですから。

猫は、人のことを見ていないようで、しっかり見ています。
子が親の真似をするように、飼い主の真似をするようになるんでしょうね。

かわいいなあ、そういうの。

  • URL
  • 2013/06/10 22:19

リアノン

カバ丸1号さん、こんばんは。

私は、イケメンなんかではありません、つくづく残念ですが。
どこから見ても、ブサイクなおっさんです。

でも、「ブサイクなのは、俺のせいじゃねーし」と開き直ることで、
人生の大抵の局面は乗り越えられてきたような気がします、いいんだか悪いんだか。

おっさんになることの唯一のいいところは、自分の容姿の出来の悪さを若い頃のように
嘆かなくてもよくなることです。 だって、みんな、一様に汚くブサイクになってくるから。

イケメンだとか、そうじゃないとか、もうそんな違いなんてあまり無くなってきます。

若い頃はハンサムなやつでムカつくぜ、と友達と陰口を叩きながら見ていた奴がいるのですが、
最近ハンサムじゃなくなっていて、あいつ、ハンサムじゃなくなったよね? なんでかな?
と飲み屋で盛り上がったりします。

そういう悪いヤツなんです、わたし。

  • URL
  • 2013/06/10 22:36

ミシェル

ryu's Barに関して、
村上龍さんが、何度かエッセイで書いているものを、
さぁちゃんは読んだことがあるそうです。
カンブリア宮殿は、テレビ東京が見られない東北でも、
衛星放送で見られていたのに、
ある時から放送されなくなってしまって(さぁちゃんが知らないだけ?)、
とても残念ですって。

杉浦さん、さぁちゃんも大好きですって。
とはいえ、
極楽ちんみ
食・道・楽
しか読んだことはないそうですが。
とても聡明で、それでも柔らかで、
物腰と生き方が文体に表れているように感じて、
読んだ感触が心地よいって。

さぁちゃんの大切なのんべぇ友達が、
あるお正月に昼から戸塚のお寿司屋さんで一緒に飲んでいる時に、
「はい、これ」って、
極楽ちんみをプレゼントしてくださったそうです。
それはまるで、
その本に納められている短編のひとつのような光景だったんですって。

大好きな対象を見つめる瞳が本質的に美しいのは、
愛情を持つ生き物に共通するのかもしれませんねって、
さぁちゃんが言っていました。
  • URL
  • 2013/06/10 22:37

リアノン

ミシェルくん、こんばんみー。

極楽ちんみはおもしろい本ですね。 4時のおやつ、という本もありました。
彼女の本は絶版になってしまったままのものが多く、残念です。
再び光が当たり、復刊されて欲しいなあ、と思います。

正月の真っ昼間から戸塚のすし屋で、というのが、杉浦日向子的です。

気持ちがこもった眼差しというのは、心を打ちます。
どんな生き物でも、やはり中身が大事だよな、と思わされます。

Ryu's Bar は面白かったですよ。
当時大学生だった僕はほとんど家にいなかった(バイトしてたり、夜遊びしてたり)ですが、
この番組とツイン・ピークスの放送時間だけは必ず家に帰って観てました。

  • URL
  • 2013/06/11 21:00

lenny-tohno

リアノンさんへ。
再びコメントさせて下さい。
日曜日の晩に、コメントを書き込んだ後、ぼんやり考えていた際に、記憶がおぼろげながらによみがえってきました。

昔見たTV番組で、日本在住のアメリカ人、ロバート・ホワィティング、江夏豊の2人が、村上龍と3人で出演した番組が有ったと記憶しています。
その、ぼんやりの記憶ですが、記事に取り上げられていた『Ryu's Bar』だったのではないかと思いました。
(板東英二や江本孟紀のように、饒舌とは言えない)
江夏豊の話を、Rホワィティングと村上龍で聞き出そうとしていた。
そんな番組だったと思います。
『Ryu's Bar 』が放送されていた時、私は田舎の中学生だったはずで、記憶違いだったらごめんなさい。

lenny-tohno

リアノン

lenny-tohnoさん、こんにちは。

返信遅れてごめんなさい。

江夏豊は確かに出ていたと思います。 ただ、ロバート・ホワイティングが出ていたか
どうかは覚えていません。

テープに録画が残っていなかったので、自分にはあまり面白くなかった内容だったのだろう
と思います。

それでも、貴重な番組でした。 全部、録画を残しとけばよかった。

  • URL
  • 2013/06/17 15:17

kakobox

うわ~懐かしい番組ですね。
「Ryu's Bar」は、キレたトーク番組の走りだったような気がします。
BGMもセットも…。
今、楽屋トークのような番組ばかりが増え、本物のキレたトーク番組があるのかどうかはなはだ疑問です。

杉浦日向子さん、若~い♪
この頃から着物だったんですね。
彼女、女性らしい物腰と女性らしい声なのに、江戸時代の時代考証家としては一流ですよね。
惜しい人、もっと読みたかった人。
今頃は江戸時代にワープして、彼女の好きな熟成した江戸の町で、町娘として生きているのでしょう。

レオ君は、確かにいつもしっかりカメラ目線=リアノンさんを見つめていますよね。
レオ君の容姿の美しさもさることながら、一途に見つめるレオ君のその瞳の持つ輝きに魅せられて、訪れる方も多いのでは?
私もそうです♪



リアノン

kakoboxさん、こんばんは。

最近、時々カメラ目線をくれるようになりましたね。
だいぶ慣れたのかもしれません。 
動物の瞳がきれいなのは、きっと心がきれいだからではないでしょうか。
そんな気がします。

杉浦日向子さん、すてきな人でした。

  • URL
  • 2013/06/20 22:16

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プロフィール

リアノン

Author:リアノン
独身男の一人暮らし。

猫と暮らしたくて、一人で寂しい思いをしている子を、と思い里親募集に申し込んだら、一方的に断られた。

一人暮らしの男に猫と暮らす資格はあるのか? 

これが、このブログのテーマです。

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