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想像力の問題

すぐに飽きるさと思って、部屋が片付かないのも我慢して与えたダンボールだったが、
すっかり定住モードに突入してしまっている。
細長い洞窟型になっているのがちょうどいいらしく、すっかりひきこもりと化している。


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                          【 ちょうどいい。 】

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                           【 気持ちいい。 】


ダンボールハウスだの、ひきこもりだの、人間社会ではバリバリの問題行為だが、
猫にはそんなの関係ない訳で、何だか羨ましい。 

長野県飯田の街道で、今月、1頭の雑種犬が飼い主を10日以上待ち続ける姿が
ネットのニュースで報道されて、多くの人の涙をさそった。
寒空の下、雨や雪が降っても道の真ん中で座って待ち続けた。 肋骨が浮き出るほど
やせ細った写真の姿が痛々しかったが、保健所が一時保護し、新しい飼い主が決まった。
犬はこうやってわかりやすく人間への愛情を表現するので、人からも愛されやすく、
ペットとしての第一位の地位を築いてきた。

一方、単独生活を送る猫は生来警戒心が強く、こんなわかりやすい行動はしない。
でも、猫だって、飼い主とはぐれたら、同じように飼い主が戻って来るのを待つ。
ただ、犬のように、道の真ん中に堂々と座って待ったりはしないだけだ。
物陰に身を潜めて、飼い主が戻って来てくれるのをじっと待つ。
その姿は人目に触れることがないので、報道されることもない。

生きながらえるために、犬は自分の姿を人目にさらすことを選び、
猫は人目から隠れることを選んだ。
この警戒心の中に、猫という生き物のある種のわかりにくさがある。
なんと皮肉なことか、と思う。

猫のそういうところを、人はもっと理解する必要がある。
そして、道の真ん中で飼い主を待ったりしない猫たちの心の中を、
人はもっと想像する必要がある。

サルトルは、知覚は受動的だが想像力は自発的だ、と考えた。
そして、その自発意識にこそ、人間としての自由な存在がある、と考えた。
猫の心の中を想像するということは、猫のために何かをする第一歩であり、
それはとても能動的な行為なのだと思う。
その気になれば、人は大抵のことができる。
人がもっと想像力を持てれば、不幸な猫だって減らせることができるだろう。

飯田のニュースを見ながら、そんなことを思った年の瀬だった。


では、最後に皆様にいいお顔でご挨拶をして下さい。

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                      【 1年間、どうもありがとう。 】
              

2012年、最後のブログ更新となりました。
1年間、本ブログにご訪問を賜り、本当にありがとうございました。
週末だけの更新という遅筆にも関わらず、毎日ご訪問下さったり、
つたない内容にも関わらずコメントを下さったり、と皆様に支えて頂いたおかげで、
途切れることなく続けることができました。 心から御礼申し上げます。

たくさんのブログ友達ができたこと、そして、レオが元気でいてくれたことが
何より幸いな1年でした。

皆様も、どうぞよいお年をお迎え下さい。



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お前のしるし ~A Remark You Made~

明日は、クリスマス・イヴ。 プレゼントは、決まらない。

日頃から、蝶よ花よ、と目一杯甘やかしているおかげで、イベント時の
プレゼントに不自由する。 でも、その不自由さは、幸せの証しかもしれない。

普段使っているパイプ椅子が壊れたので、新しいのを買った。
少し丈の高いスツールタイプのものにしたので、包装の箱が大きくて細長い。
いつもならさっさとバラして片づけるのだが、床に置いた途端、突撃隊がやってきて、
中から出てこない。 


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                        【 これ、いいかも。 】

わかったよ、じゃあ、飽きるまでこのままにしておくよ。
なんだか変だけど、これをプレゼントにするよ。 
あげる方の気持ちより、貰う方の気持ち、だもんな。

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                        【 なんか、落ち着く・・・・ 】


来週末は掃除なんかできないだろうから、この連休の間に少ししっかりやっておこう、と
今日は朝から家の中が少し騒々しい。

掃除機をかけているとカーテンの束の裏にネズミのおもちゃが転がっていたので、
それを取るためにカーテンを持ち上げた時、破れてたくさん爪で穴が開いた
レースのカーテンが目に入って、手が止まった。

レオは生後6ヶ月頃まで、カーテン・クライミングに命を燃やしていた。

ペットショップにいたせいで月齢の割に体重が軽く(身体を小さいまま維持するために
必要最小限の量しか食事を与えられていなかった)、カーテンを駆け上るには
うってつけの体型だった。 

身体の内から湧き上がる生命力がまるで爆発するかのように駆け上がって、
天井にハイ・タッチして降りてくる。 俺は、唖然として見つめるしかなかった。
すぐにカーテンは穴だらけになり、縫い糸はほつれ、紐は引き千切られた。

しかし、体重が増えていくにつれて登る位置が低くなり、やがて登るのを止めた。
登れなくなったけど、でもその代わりに、この仔は少し幸せになったんだ、と思った。


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買い換えたら、と言われることもあるが、そんな気にはなれない。
これは、小さくてやせっぽっちだったレオが残したしるし。
破れた箇所ですら、愛おしい。

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                         【 小っちゃかったね。 】



クリスマスが来たら

クリスマスの時期だ。
冴えないおっさんだって、クリスマスはなんだか嬉しい気分になるものだ。
別に、何をするって訳でもないんだけど。

学生だった頃は、街の至る所で山下達郎の「クリスマス・イヴ」がかかっていて、
TVでは連日JR東海のCMで牧瀬里穂がかわいい演技をしていた。
表参道は街路樹がイルミネーションで飾られて、当時はあそこで女の子とデートするのが
最高のステータスだった。 (イルミネーションって、今もやってるのだろうか?)

いまどきのクリスマス・ソングの定番って、何なんだろう?
よく考えたら、そんなこともわからないようになってしまっている。
達郎の「クリスマス・イヴ」なんて、きっともう誰も聴かないんだろう。

あの曲はAメロだけで楽曲が完結してしまうので、実際に通しで聴くと実に面白くない。 
ビートルズの「ヘイ・ジュード」やガーシュインの「サマータイム」なんかと同じで、
誰もが知っているメロディーなのに、通しで聴くと、とって付けたような変なアレンジが
耳障りで途中で興ざめしてしまう。 天才メロディーメーカー故の問題だ。

偏屈だった俺は、そういう世間のきらびやかなムードには背を向けて、1枚の古い
LPレコードをずっと愛聴してきた。 フランク・シナトラの米キャピトル時代の録音だ。


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                         【 踏むなよ・・・・ 】


毎年、この時期が来ると棚から取り出して聴く。 定番のクリスマスソングの中に混じって、
「The Christmas Waltz」という曲が収録されているのだが、これがとてもいい曲で大好きだ。
ビング・クロスビーの「ホワイト・クリスマス」やナット・キング・コールの「クリスマス・ソング」
なんかよりも、俺はこのシナトラのレコードの方が好きで、いまだに大事に聴いている。
この頃のシナトラはしみじみとしていて、本当にいい。

この数年は、レオと2人でこうやって静かにレコードを聴きながら過ごす。
ケーキを買うでもなく、ツリーを飾るわけでもないが、クルーナーが静かに歌う
クリスマスソングだけでも、十分雰囲気は出るものだ。

ケーキやお菓子はあげられないが、その代わりに、最近レオの食事にタウリンのサプリを
入れてやるようになった。


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猫が体内で合成できないことから、カリカリの中にも当然入っているが、もともと熱に弱く、
加工時の加熱処理でその80%が実は失われている、という話を聞いた。
解毒作用、浸透圧抑制、カルシウム濃度調整、血中コレストロースの溶解作用などがあり、
細胞を正常な状態に保ってくれることがわかっている。 
耳かき1杯の量でいいそうなので、100円ショップで耳かきも買ってきた。
効果があるのかどうかわからないが、しばらくは続けてみようと思う。

ところで、猫にクリスマスのプレゼントをあげる場合、一体、何がいいのだろう?

食べるものは普段から十分あげていると思うし、おもちゃも山ほどある。
この仔に足りないものは、何だろう?

一体、何が欲しいんだい?


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                【 教えたらサプライズにならないと思うんですけど。 】 




災害と共に生きるということ

金曜日の夕刻の三陸沖の大きな地震で、関東もかなり揺れた。

交通機関の乱れはなかったのでいつも通りに家に帰れたが、収納扉のいくつかが
開いていたので、家の中も相当揺れたのだろう。
レオがいつもより激しく鳴いて出迎えたくれた。
怖かったね、もう大丈夫だよ、と言って慰めたが、なかなか鳴き止まなかった。

万が一に備えて、レオのための被災準備はしてある。
でも、肝心の時に家にいなければ、結局は役に立たないけれど。


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                       【 一体、何事? 】

折りたたみ式の簡易ケージと、避難用リュック。 このリュックは本格登山用の
大きなサイズで、ケージはレオには少し小さいのだが、これ以上大きいと実際に
使う時に困ることになるだろうから、これで我慢してもらうしかない。

リュックの中身の一部がこれ。

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これ以外に、水(軟水、2L)、タオル、ご飯皿、爪切り、ブラシ、ハーネス、リード、
ビニール袋、消臭剤などの小物。
これらが入ったリュックの総重量は、11kg。 ものすごく重い。
この状態でリュック容量の2/3になり、残りのスペースに自分用のものを少し入れる。
だから、重量はもっと増える。

これを背負い、レオを入れたキャリーバックを肩から下げて、片手には折りたたんだ
ケージを持って歩くことになる。 実際に全部を身に着けて歩いてみると、
これは大変なことだ、ということがわかる。

うちが猫を多頭飼いしない理由の1つがここにある。 
複数頭いれば、荷物はさらに増えることになる。 
都会のこの場所でその時が来たら、車は間違いなく使えない。
つまり、1人でこれ以上の物を持ち運ぶことは不可能なのだ。

津波も原発も心配ない地域だからと言って、まず猫だけを連れて逃げて、
荷物は後で取りに戻ればいい、とはもはや考えることはできない。
人間の集団の中で猫が人から嫌われずに生きていくためには、ある程度の
備品がなければ現実的にはやっていけない。 
しょせん気休め程度のことだろうが、その気休めにどれほど救われることだろう。

でも、まあ、こんな心配は人間だけがすればいい。
猫にはいつもどおり気持ち良く過ごしてもらえればそれでいい。 
今日はいい天気だ。


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勤め人にとって、晴れた週末というのは本当にありがたい。
平日のあれやこれやを忘れさせてくれて、陽光が優しく慰撫してくれるのを感じる。

自然は災害をもたらす一方で、こうして無言で癒してくれる。
晴れた日はスズメもやって来て、レオと遊んでくれる。
俺もレオも、自然の恩恵をたくさん受けているんだということを実感する。

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                         【 んー? 】

ぼんやりと、こんなことを夢想する。

いつの日か、レオがいなくなって、時は流れて、そしてさらに流れて、
今度は俺がいなくなるその前の日に、「なんだ、結局、無駄遣いしただけだったのか」
と言って、全部ゴミ箱に捨てる。

こういう日が来て欲しい。



寂しがり屋の小さな友達

12月からが冬、と思うことにしている。
日々の天気や気温の変化に右往左往するのが煩わしいからだ。

冬になると、外で暮らす生き物たちは食べる物に困るようになる。
小さな虫たちは姿を消し、木の実は落ちてしまい、道端の草も枯れてしまう。

レオがスズメを間近で見られるようにと思って、以前からバルコニーに小鳥の餌を
置いているが、この週末から餌皿をもう1つ増やした。
レオのためにもなるし、スズメたちのためにもなるか、と思って。

すると、案の定、スズメたちがやってくるようになった。
友達をお誘いあわせの上、遠慮なく、たくさん食べてくれ。 

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レオの真剣さも、ハンパない。 よかったな、来てくれて。

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冬支度をするために、押し入れを開けて、羽根布団やらホットカーペットやらを
ごそごそ出していると、音もなく、どこからともなく、突撃隊がやってくる。

何の迷いもなく、全くためらうこともなく、気持ちいいくらい真一直線に、
押し入れの中へと突撃する。

世の中に果たして一直線なるものがどれくらい存在するのかは知らないが、
これほどまでに一直線な一直線は他にはあるまい、と思わせる一直線である。

夏休みに押し入れの中を大掃除して、いらないものをまとめて捨てたので、
押し入れの中は歩き回れるスペースができて、レオには格好の探検場所になっている。 
散らかっていた小物をまとめて詰めた紙袋に顔を突っ込んでみたり、
季節家電の入った箱の上に乗ってみたり。
探検中は、目がキラキラ。 全てがお宝の山らしい。

楽しそうな姿を見るためにしばらくは入り口で待機しているが、レオはこちらを
ちらちらと見ては奥へ奥へと潜っていくので、その場を離れて別の部屋に行くと、
いつの間にかそばに来て、足元に座っている。 

何、どうしたの、もっと遊んでいていいのに。
そう言っても、そばから離れない。

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                         【 もういいの。 】

いいの、って、本当は、心細かったんじゃないの? 
男のくせに、いいのか? そんなことで。

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                         【 飽きただけ~ 】


野に生きるスズメの寿命は、平均すると2年だと言われている。
でも、人が飼うともっと長生きするんだそうだ。
自由に生きる2年と、かごの中でもっと長く生きる一生。
一体、どちらが幸せなのか。

いずれにせよ、本来生き物として持って生まれてきた生きる時間を全うできない
個体がいかに多いかということだが、そうだったら、少しでも元気でいられるよう、
これからも餌を置こうと思う。
今日やってきたスズメと来週やってくるスズメは、もう違う個体なのかもしれない。

そのついででいいから、レオと友達になって欲しいと思う。
本人は認めないようだけど、本当は寂しがり屋だから。




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プロフィール

リアノン

Author:リアノン
独身男の一人暮らし。

猫と暮らしたくて、一人で寂しい思いをしている子を、と思い里親募集に申し込んだら、一方的に断られた。

一人暮らしの男に猫と暮らす資格はあるのか? 

これが、このブログのテーマです。

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