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On と Off

人間、年をとると、オンとオフの境目が曖昧になってくる。

毎日の中で起こる出来事は既にこれまでに何度も経験済みだし、一見初めてのように
思えることに出くわしたとしても、結局、それは過去の出来事の相似形であったり、
仮に遭遇するのは初めてであっても、知識としてその内容を既に知っていたりする。

もちろん、世の中はもっと広くて複雑で、それに比べて、俺の世界があまりに
狭いだけだからだ。 世界の全てを知っている、という言うほど、愚かではない。

でも、現実問題として、その狭い世界の中で生きているのだし、そこではいろんなことが
一巡、二巡としていているように思える。
それは、まるで回転木馬の前に立ち、同じ木馬が何度も目の前にやって来るのを
見ているような感じなのだ。

だから、何がオンで、何がオフか、よくわからなくなってくる。

しかし、レオは違う。 
まだ、オンとオフがはっきりとしているように見える。

休日、俺が家にいるのがわかると、レオはオフ・モードになる。
安心したような、ちょっとつまらなそうな、不思議な表情になる。
そして、日中はほとんど眠っている。
一時間ほど熟睡して、そして起き上がって、また場所を変えて眠る。

やがて夜になり、晩御飯を食べた後も、昼間のムードを引き摺っているようで、
活発に遊ぶよりも静かに過ごすことを好む。

家で暮らす猫は野良猫とは違い、餌を探してまわる必要がなくて、
他に特にすることもないので、よく眠るらしい。 
きっと、それは幸せなことなんだろう。


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                      【 ずっと姿が見えるから安心~ 】


夏休みが終わっていつもの日常に戻ると、レオはオンになる。
誰もいない日中はおそらく同じように1人気持ち良さそうに眠っているのだろうが、
俺が帰って来ると、「お帰り~」のお出迎えをしてくれて、すっきりした顔で過ごす。

退屈していたから、喜んでまとわりついてくる。
釣り竿型のおもちゃを追いかけ跳びつき、きりんくんのぬいぐるみを振り回し、
俺の右手とがっぷり組んでプロレスをする。

追いかけっこをして、家の中を走りまわってテンションが上がり、タワーに
変な格好でしがみついたり。


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                          【 つかまるもんか~ 】


レオのオンとオフが切り替わる様子を見ていると、この仔はまだ若いんだな、と思う。
猫の4歳が人の何歳にあたる、というようなことではなく、この仔のちょっとした様子から
その内面を推し量るほうが、自分には何となくしっくりくる。

そして、その些細な様子に気が付くのに、このブログを書くことが一役買っている。

広島で、また単身の男による猫の虐待事件が起こったらしい。
このブログは誰かのためではなく、自分とレオのために書いているんだけど、
1人暮らしの男への風評被害を防ぐことにも、役立って欲しいと思う。


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おやつをめぐる攻防

レオの食欲が戻りつつある。

この1か月ほど、ご飯を半分ほどしか食べなかった。 
スープやウェットは全部食べるが、サイエンス・ダイエットのカリカリだけをわざわざ
選んで残す。 ロイカナのカリカリは半分以上食べてくれる。
サイエンスはやっぱりおいしくはないんだろう。 でも、できるだけいろんなものを
食べられるようにしておきたいので、このメニューは続けていこうと思う。

その代わりに、おやつのシーバや間食としてのカリカリをいつもより多くあげて、
残した分を補ってきた。 でも、もうそうする必要もなさそうだ。

ご飯を食べてくれるようになったのはありがたいが、間食をするクセがついてしまい、
頻繁にねだるようになってしまった。

以下は、数分前の出来事。

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                         【 シーバちょうだい 】


まだ、ご飯が残っているよ? そっちを先に食べなきゃ。

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                           【 えー・・・・ 】


えー、じゃないよ。 残ってるじゃん。

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                            【 見えないし。 】


何でもいいけど、それ食べてからじゃないとあげないよ。 全部食べなさい。

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                           【 ちぇーっ・・・・ 】


そうそう、いい子だね。

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                           【 全部食べたー 】 ← ※うそ。


そして、1枚目の写真にまた戻る。 「食べたから、シーバちょーだい。」

体重が増えないよう量に気を付けながら、また、わがままな子にならないように、
これからしばらくはこういうやりとりが続くことになる。
まあ、毎年、この時期はこうだから、お互い承知のことなのだ。

こういうやりとりをすることで、俺と意思の疎通ができているんだということを
この仔に何度も確認させる。
そうすれば、きっとこの仔にはわかるだろう。
自分は一人ぼっちじゃないんだ、ということが。

でも、おやつはほどほどにしとかないとな・・・・


猫と旧い暦が教える秋の気配

今週いっぱい夏休みだ。
何もしない休息の日を2日ほど送り、それからずっとサボっていた大掃除を部屋ごとに
順番にこなしていく。 録り溜めしてあったゴダールやパゾリーニの映画を
まとめて観たり (この手の映画は普段観る気になれない)、大学時代の友達と
会って飲んだり、と暇なのか忙しいのかよくわからない毎日だ。

夜になると、部屋の灯りに惹かれて、いろんな虫がベランダにやってくる。
カナブン、カメムシ、セミ、ゴマダラカミキリ。
窓ガラスにコツンとぶつかってくるたびに、レオは大騒ぎして夢中で跳びつく。
だから、朝から晩まで一日中窓辺に居座って、俺のことなんて相手にもしてくれない。

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そんなに虫が好きなんだったら、と思い、弱って地面に落ちていたアブラゼミを連れて
帰ってきた。 窓の外だったら跳びつくくせに、いざ、目の前に現れると、ビビりまくり。 

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今月号のねこのきもちの付録はじゃらし棒が2本。 いつもハズレが多いこの付録も、
今回はレオにヒットした。 機嫌よく遊んで、満足して、ちょっと休憩~。

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数日前から、レオが湯を張ったばかりの風呂の蓋の上で眠る様になった。
暑くないのかよ、と驚いたが、何だかとても気持ち良さそうに眠っている。

そういえば、立秋を過ぎて、お盆に入ったあたりから、空の色が変わってきた。
それまでの陽炎が立ったような霞がかった感じではなく、空気が澄んで、
空の蒼がくっりきとしている。

夏が少しずつ遠ざかり、入れ替わる様に、秋が近づいてきているのだ。

人間には毎日暑いなあ、としか感じなくても、猫には秋がやって来ているのがわかるのだ。
微妙な気温や日照時間の変化、景色の見え方や空気の匂い、そういうもので
季節が変わりつつあるのがわかるのだろう。

天気予報を見て、気温や湿度がデジタルにわかっても、こういう季節の微妙な移ろいは
わからない。 昔の人は、空の色や雲の形などから季節を感じとって、暦を作った。 
だから、立秋を過ぎると、本当に秋の気配を感じることになるのだ。
旧い叡智というのは、素晴らしい。

あまりに気持ちよさそうな寝顔で、起こすのがかわいそうになる。

お前は、きっといろんなことがわかるんだね。
季節のことも、人の気持ちも。
すごいね。


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                          【 秋は、サンマ・・・・ 】


誕生日がやって来た ヤァ!ヤァ!ヤァ!

8月11日。 レオの4歳の誕生日がやって来た。

昨日、仕事帰りに、駅前でケーキを買って帰って来た。 きれいな色の桃のケーキ。
来週は俺の誕生日もやって来るので、いつも一緒に済ませてしまうことにしている。


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                      【 少し舐めたよ。 甘かった。 】


猫の4歳というのは、人間でいうと35歳あたりなんだそうだ。 
でも、レオを見ていると、まだ20歳台後半くらいなんじゃないかなあ、と思う。
本当は、この仔には「永遠の17歳」でいて欲しいんだけど。

誕生日というのはこの世に生まれてきたことを祝う日だけど、どちらかと言えば、
この1年、大過なく過ごせたことへ感謝するという感覚のほうが強い。
生まれてきてくれたことや我が家へやってきてくれたことへの感謝の念は、
普段の暮らしの中のふとした瞬間に覚えるものだ。

昨日の夜は、親友と沖縄料理の店で飲んで過ごした。
「猫は元気?」と訊かれて、
「元気だよ、明日は誕生日なんだよ、まあ、どうでもいい話だけど」と答えると、
「そんなことないよ、家族なんだから」と彼は言った。
優しい友達だ。 そういう小さな気遣いが嬉しい。

4歳の誕生日は、そんないつもの日々の中に何気なくやって来た。
生まれたのがいつだかわかるその分だけ、この仔は幸せなんだと思う。

猫には、いくら説明したところで、誕生日なんて何のことだかわからないだろう。
普段と変わらず、遊んだり、昼寝をしたりしている。
でも、お前のそんな元気な姿を見ながら、俺は今年もケーキを食べるよ。

何はともあれ、誕生日おめでとう。 今年も、元気でいておくれ。


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                       【 誕生日って、なあに? 】


長ぐつをはいたネコ

金曜日の夜は、ツタヤに寄って帰ることが多い。
今回は「宇宙人ポール」と「長ぐつをはいたネコ」を借りてきた。 
難しいことは抜きにして楽しめばいい映画なので、ソファーに埋もれて楽しく観た。 

SF好きなので当初の本命は「ポール」のほうだったが、観終わって楽しかったのは、
「長ぐつをはいたネコ」だった。 日本の素晴らしい漫画やアニメを観て育ったので、
これをアニメだと言われてもイマイチ納得できないが、それでもネコが出てくる
となると話は別で、CGだろうがなんだろうが、ネコは無条件にかわいい。
プス(主人公の名前)の毛並みは、ビロードのようだった。

この話はシャルル・ペローの童話が原作として一番有名だが、今回の映画は
原作とは全く違う冒険活劇のストーリー仕立てになっていたのがよかった。
原作の、あんな毒気のある内容では週末の夜の寝る前の愉しみには向かない。 

原作の本と映画を比べてその違いを知るのはなかなか楽しい作業だ。 
例えば、「惑星ソラリス」は、タルコフスキーはとても頑張ったけど、その映画は
スタニスワフ・レムの原作の深遠さの前では無力だし、「ブレードランナー」は
映画の世界観がフィリップ・K・ディックの原作を大きく凌駕した。

「長ぐつをはいたネコ」では、主人公のネコが原作とはまた違う活躍をする話を
知ることができた。 ネコの知性なら、これくらいの活劇はやってもおかしくない。
ネコと暮らしているとそう思えてくるから、不思議だ。

観終わって、レオに向かって言う。 「お前、あんな冒険、できる?」

レオは、ちょっとどんくさい。 台所の台に飛び乗ったはいいけど、シンクの淵の
細道を歩くと足を踏み外して落ちそうになったり。 鬼ごっこをしていて、
ダッシュをしようとしてフローリングで滑ってコケたり。
足の裏の毛を切らせてくれないから毛がもっさり伸びているせいもあるんだけど、
それにしても、どんくさい。

おやつが欲しい時は、一緒に書斎に行く。 おやつのシーバは、書斎に置いてある。 
書斎までは、レオが先導してくれる。 尻尾をピンと上げて、歩きながら何度も
後ろを振り返って見上げて、ちゃんと俺がついてきているかどうかを確認する。 
そして、書斎机の上に、ひらり、と飛び乗る。 俺が机の前に立つと、
はやくちょうだ~い、と頭と身体を目をつぶってこすりつけてくる。

ある時、机の前に行くタイミングがいつもより遅くなった。
ところが、レオはいつもの通り頭と身体をこちらに預けてきて、しかし、そこには
まだ俺の身体はないから、レオはそのまま床にスローモーションで落ちていった。
そして、床の上でひっくり返りながら、キョトン?、としていた。

その姿を見ながら、別にそれでいいんだよ、と俺は呟く。 
外で暮らす猫は、危険から身を守るためにいつも緊張して、運動神経も常に100%に
しておかなければいけない。 それは、生死に関わることだ。
でも、家の中で暮らす猫はそんな必要はないから、動作が時々どんくさくなる。
誰もお前を傷つけないし、怖いことなんて何もない。 だから、それで全然OKなんだよ。

猫が大冒険をして大活躍するのは、物語の中だけでいい。
現実世界の猫は、どんくさくズッコケる、幸せな猫でいて欲しい。


ちなみに、このブログのタイトル「ききわけのいい猫」というのは、
「長ぐつをはいたネコ」の語感を参考にして、当時つけた。

仏語ではLe Chat Botté、独語ではDer Gestiefelte Kater、
映画のタイトルはPuss in Bootsだが、「長ぐつをはいたネコ」という日本語の
語感が一番優れていると思う。



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                         【 どんくさくないもん・・・・ 】


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プロフィール

Author:リアノン
独身男の一人暮らし。

猫と暮らしたくて、一人で寂しい思いをしている子を、と思い里親募集に申し込んだら、一方的に断られた。

一人暮らしの男に猫と暮らす資格はあるのか? 

これが、このブログのテーマです。

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