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自由が一番

今日は、首輪の話だ。
弱小ブログなので友達は当然少ないのだが、数少ない友人の1人であるあおいさん
ブログ記事を読んで、ああ、うちもそうだったなあ、と懐かしく思い出した。

レオがうちに来て、すぐに首輪を探し始めた。
直接の動機は、この仔がどこに行ってもついて来てあまりにもまとわりつくので、
踏みつけて怪我をさせてしまうかもしれない、と思ったからだった。

ネットでいろいろ調べているうちに、オーダーメイドで作ってくれるサイトを見つけた。
上品な色合いの生地や綺麗な鈴や金具を自由に選べるということで、
俺はとても真剣に考えて、上品な紫色の生地、金色の金具と小さな鈴、裏地には
LEOと名前も入れて貰った。 もう忘れたが、そこそこの値段だったと思う。

小さな封筒で届けられた。 その中から、小さくて上品な首輪は出てきた。
小さな封筒と小さなその商品を見て、俺はこの仔の小さな命をなぜか実感した。
小さくて、かわいくて、そしてもろいであろう命。

目をクリクリさせて、それ、なあに?、とレオは寄ってきた。
首輪っていうんだよ、と教えてやりながら、その小さな首につけてやった。
焦げ茶色の毛色に、その色はこれ以上ないくらい、よく似合った。
よかったなあ。

ところが、レオは頭を激しく振って、前足で首輪を引っ掻き始めた。
すごく嫌がりだした。 まあ、そのうちに慣れるだろうと思い、
台所に行って煙草を吸っていた。

すると、レオがバタバタと大きな音をたてて、家の中を走り出した。
慌てて部屋に戻ると、首輪が口に挟まって猿轡を噛ませた様になっていた。

これはイカン、と急いで抱き上げて首輪を外してやった。
この首輪は万が一の時には簡単に外れるように出来ているとのことだったが、
小さなこの仔の力では外れないようだった。
これでは、留守の時に何かあったら、大変なことになる。

一生懸命毛づくろいをしている姿を見ながら、そんなに嫌なのか、と
溜め息をつきながら思った。 

本当は、首輪はつけて欲しかった。 迷子になった時のために住所がわかるように
しておきたかったし、将来エリザベスカラーをつけなきゃいけなくなったりした時に
首輪に慣れているほうがストレスにならずにいいだろう、とも思った。

でも、だからと言って、こんなに嫌がるものをつけさせる気はとてもなれなかった。
もちろんつけていればそのうちに慣れてくれるかもしれないが、それまでずっと
我慢させるなんてとてもできなかった。

第一、誤って外に出てしまうこと自体のほうがそもそも問題なのだ、
首輪がどうのこうのという以前の問題だ。 そちらの対策のほうをもっと真剣に
考えたほうがいい。 この仔が家から離れる時は、家が崩れて瓦礫になった時だが、
そうなった時点で住所が果たしてどの程度役に立つのだろう。

それ以来、この仔には首輪はつけていない。
いまのところ、迷子にもなっていないし、カラーのお世話にもなっていない。
この先何があるかはわからないが、少なくとも、この家から出て行きたいと
思うことがないよう、この仔にはこの家で幸せに暮らしてもらいたいと思っている。

それに、首輪は、元々間違った力の象徴だ。 
俺たちには、そんなものは必要はない。


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                        【 自由が一番! 】

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会いに来てくれる人

金曜の夜、レオに会いたいと言って、妹が泊まりに来た。

久し振りに会うからか熱烈大歓迎で、わあー、今日はこんなに触らせてくれるのー、
と彼女は大喜びしていた。

こやつの問題点は、うちに来るのに手土産を持ってくるでもなく、掃除を手伝う
でもなく、ただ散らかして洗濯物を増やして帰っていく、というところにある。
本当にレオとただ遊んで、帰っていく。

Twitterに写真載せてもいい?、とか言って写真を撮ったり、よーし、今日は
夜通しで遊んじゃうぞー、とかなんとか言って張り切ってるのを聴いて、
俺はあきれて、早々と寝た。

翌日、彼女が帰って、夕方にスーパーへ食材を買いに行った。
その帰りに、道端に野良猫がうずくまっていた。
立ち止まって見てみると、道に置かれたカリカリを一生懸命食べていた。

成猫だが身体つきの小さな仔で、薄く淡いサビ色の毛並みが綺麗だった。
俺の姿を見てビクッ、としたが、それでもこちらの顔を見ながらも、
カリカリを1粒ずつ丁寧に食べていた。

それ以上近づくと逃げてしまいそうだったので、静かにその場を離れた。
少し離れた所で振り返ると、その仔はまだ食べていた。

誰かがこの仔のためにカリカリを道端に置いた。 きっと、猫を飼っている人だろう。
野良猫に餌をやってはいけない、という人は多い。
そんなことをすると、野良猫が増えてしまうからだ、という。

本当にそうなんだろうか?
増えて困るのは、人間の勝手な都合じゃないか。

今日は空腹に泣きながら眠らずにすむね。 よかったね。
俺は、単純にそう思った。 そう思うのは、間違っているのだろうか。

レオは、幸せだ。
会いたい、と言って会いに来てくれる人がいる。

昨日出会ったあの仔にも、小さな幸せがあって何が悪いのか、と思う。

カリカリの置かれた場所の向かいは、小さなキリスト教の教会だった。
俺は都合のいい時にしか神様を思い出さない不届き者だけど、遠ざかる十字架を
後ろ歩きに見ながら、どうかその仔を幸せにしてあげて下さい、と祈った。



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               【 下から見上げると何気に神々しいお姿 】


2人で一緒に虫を見る

猫と暮らしていると、「猫と一緒に何かをやる」、ということがでてくる。
そんな、まさか、と思う向きもあるかもしれないが、実際のところ、あるのである。

台所で煙草を吸っていると、キャンキャン、とレオが子犬のような声で鳴いている。
傍に行ってみると、外をじっと見ている。
「どうしたの?」と言うと、こちらを見て、ニャッ、と言って、また外を見る。


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部屋の灯りに小さな虫がきているのだ。 もう、そういう季節になったのか。
随分、熱心に見ている。 声を出さずに、口を開けて何か言ってる。

その姿を見ていると何だか面白そうなので、俺もレオの横に座って一緒に見る。
レオは、「おっ、来たか」みたいな顔で俺を見て、また外をじっと見る。

どれどれ、と外を見ると、レオの目線の先ではなく、少し上のガラス面に白い小さな
虫がいる。 それには気付かずに、じっと探しているようだ。

「ほら、ここにいるじゃん」と指で指すと、レオは手の甲にクンクンと鼻を近づける。
「違う違う、ここだよ、ほら」と言ってガラスを指でコツコツ叩いてみるが、
レオは相変わらずクンクンと手の甲の匂いを嗅いでいる。
「そうじゃないったら、ここだよ、ここ」と言うが、手の動きに気が散るみたいだ。
わかりましたよ、余計なことでした、と反省して手を引っ込めると、また外を見出した。

他にもいるのかなあ、とあちこち見てみるが、まだそんなにたくさんいる時期でもなく、
俺には見えないが、でもこの仔には他のも見えるらしい。 時々何かを追いかけて
うろうろ歩いたかと思うと、また俺の隣に来て座って、尻尾をくるりと身体に巻く。

こうして、2人で一緒に長々と虫を見て、夜は更けていく。

俺は猫が座ってうつむいている時の、後頭部の丸みがたまらなく好きだ。

肉球が好きな人や腹毛が好きな人、猫好きにはいろいろ好みがあるだろうが、
俺は後頭部の丸みを真後ろから見るのが一番好きだ。
何かを考えているような、何かを想っているような、そんな佇まいがある。

一生懸命に見つめる横顔は、小さくて、美しい。
うまく説明できない、とても不思議な気持ちにさせられる。


共に暮らすためのやさしい提案

街の小さな本屋が好きだ。

読書家は本を読むことは勿論のこと、本そのものにもフェティッシュな愛着を
持つものだが、それ以上に、本が無数に置いてある本屋が好きだ。

本たちが雑音を吸収するのか、店の中はいつもひんやりと静かで、
清潔な紙の匂いが漂っている。

大都市の大きな書店や神田神保町の専門店に通い詰めて、読み切れないくらいの
本を持っていても、それでも、自分が住む街の、駅から家へ帰る途中に
ぽつんとある、小さな本屋が好きだ。

仕事の帰り道に立ち寄って、出たばかりの週刊誌をパラパラとめくったり、
週末の夕暮れ時、スーパーで買った食材を片手に店に入って、今が旬のレストランや
隠れた温泉宿を紹介する似たようないくつかの雑誌を手に取って眺めてるうちに
すっかり行った気になって、のんびりと坂道を登って帰ってくるのが好きだ。

数日前、髪を切った帰りにいつものようにフラリと立ち寄ると、珍しく猫の本が
置いてあった。


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今の俺に猫の飼育書は不要だが、この本はよくある参考書のような飼育書とは違い、
猫と暮らすのはこんな感じだよ、という軽い文章が少しだけで、
あとはソフトフォーカスで撮られた感じの良い写真がたくさん載っていた。 

写っている白猫がかわいかったし、横書きの左閉じというこだわりの装丁にも
好感が持てたので、買って帰ってきた。

白猫って、かわいいんだなあ。 そう教えてくれる、愛情いっぱいのいい本だった。

雨続きの連休だったが、今日はカラリと晴れて、気持ちのいい一日だ。
窓を開けると乾いた涼しい風が入ってきて、レオも気持ち良さそうだ。

もうすぐ湿気の多い嫌な気候になる。
その前の、ほんのひと時の爽やかな季節をレオと一緒に愉しむことができた。

この仔がいなければ、晴れた日の午後の家の中がこんなに気持ちいいなんて
知ることはなかっただろう。

猫と暮らすというのは、こういうことなのだ。

普通の飼育本はなかなかこういうことは教えてくれないけど、
上記の本はこれに近いことを少しだが感じさせてくれた。
ブログの普及に伴い、ペット本も少しずつ変わってきているのかもしれない。


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プロフィール

リアノン

Author:リアノン
独身男の一人暮らし。

猫と暮らしたくて、一人で寂しい思いをしている子を、と思い里親募集に申し込んだら、一方的に断られた。

一人暮らしの男に猫と暮らす資格はあるのか? 

これが、このブログのテーマです。

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