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やさしさが身に染みる

今週は仕事がいろいろ立て込んで、なかなかしんどかった。
どの仕事も大した内容ではなかったが、今は年度末で、どれも今月中にカタを付ける
必要があった。 だから、毎日帰るのが遅くなった。

家のドアを開けると、レオは如何にも待ちくたびれたという顔で出迎えてくれた。
「遅くなってごめんよー」と謝りながら、慌ただしく風呂に入り、レオに夕食を
食べさせた。

俺が自分の食事を食べている間、レオは俺の足元で寝て待っている。
俺が食べ終わって、食器を洗って、煙草を吸い終わると、おもちゃで遊べるからだ。

食器を洗いだすと、レオはおもちゃの入っている廊下の物入れの扉の前に移動して
いつも待っている。 そして、煙草を吸い終わってリビングに戻ると、レオは
廊下に座って、俺の顔をじっと見つめる。

でも、もう時間が遅くて、遊ぶのは無理だった。

俺はレオのところへ行き、身体をかがめて、ゆっくりと言う。
「今日はもう遅いから遊べないよ。 ゴメンな。 明日遊ぼうね。」

レオはじっと俺の顔を見ながら話を聞き終わると、くるりと向きを変えて、
書斎へと走って行く。 俺が書斎でパソコンを見るのが分かっているからだ。
部屋に入ると、机の上に登ってこちらを見ている。 俺が椅子に座ってマウスを
触ったりキーボードを叩いているのをしばらく横で見ているが、飽きると床に降りて、
足元に敷いてあるホットカーペットの上で眠り始める。

レオは、こんな風に、とてもききわけのいい猫だ。
そういう日はこちらも大抵疲れているから、正直、ホッとする。

でも、そのききわけの良さが、俺を少し哀しくさせる。
「遊びたい」と言って駄々をこねてくれたら、と思う。
足元で眠っている後ろ姿やその小さな頭を見ると、胸がズキンと痛くなる。

そういう日が何日か続いた。
でも、レオは特に変わった様子もなく、変わらず慕ってくれる。

俺には、そんなにやさしくされる資格があるのかな?
来週は、頑張って早く帰るからな。 一緒にたくさん遊ぼう。



CIMG0851_convert_20120325150626.jpg 
                       【 別に、気にしてないよ~ 】




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ねこのきもち

先週のある夜、書斎で寛いでいると、バサバサッ、ドサドサッ、とビックリするくらい
大きな音と一緒に、レオが疾風のごとく廊下を走り廻り出した。

「何だ、何だ」と振り返って見ると、なにやら赤いモノと一緒にレオが走り廻っている。

傍まで行ってみると、今月号の「ねこのきもち」の付録についていたパリしゃか袋に
空いた小さな穴に首を引っ掛けた状態のレオが、驚いてそれを引き摺ったまま
走り廻っていたのだ。

死にもの狂いで全力疾走した挙句に、寝室の隅でへたり込んでしまい、情けない顔で
こちらを見上げるレオにゆっくり近寄って、そおっと袋をつまんで首から外してやりながら、
「ほら、こうすれば取れるんだよ」とやさしく言う。

こうやって教えてやるのは、これが初めてじゃない。 俺の対応も落ち着いたものだ。

年に1回くらいの割合で、これをやらかす。 最初は、スーパーのレジ袋だった。
買い物から帰って来て床に置いたレジ袋の取っ手の中に首を突っ込んで、
自力で抜けなくなってしまい、袋の中の品物を家中に撒き散らしながらの激走。

次は、客人が持ってきたお土産の入れてあった上等な紙袋の取っ手に首を突っ込み、
これまた抜けなくなってしまったと思い込んでの爆走。
上品な高級和菓子店の上等な紙袋がズタズタに破れてしまい、挙句に取っ手の中に
後ろ足まで絡めてしまい、外してやろうと近寄った俺に、シャーッ!
「シャーッ、じゃねえよ、バカ!」と思わず言ってしまった。

その次は・・・、いや、もうやめておこう。

留守中に遊べるように、と出しっぱなしにしておいたのだが、ちょっとヤバかった。
残念ながら、パリしゃか袋はゴミ箱行きとなった。


IMG_0460_convert_20120318134321.jpg                   【 あー、びっくりした 】


レオがうちに来てすぐに「ねこのきもち」の購読を始めた。
当時は猫に関することなら何でも知りたくて、通販購読限定という変わった形式の
この雑誌にも迷わず飛びついた。

始めの1年位は割と熱心に読んでいたが、実際の猫との生活の中で学ぶ生きた体験には
やはり敵わず、そのうちに届いたその日にざっと目を通すだけであとは本棚に突っ込んで
済ますようになった。 内容が深みに欠ける感じがしたのだ。

やがて、猫の雑誌というは数種類出ていることがわかり、そちらも読むようになった。
最初は新鮮味もあってよく読んでいたが、すぐに違和感というか、物足りなさを感じる
ようになった。 どの雑誌も、装丁や写真は洗練された感じだし、記事も猫のことに
こだわらない多彩な内容だったが、よくよく考えると、猫の写真がどれも少ないし、
猫好きの観点からはどの記事も読むべき内容はなく、貧弱だった。 一体、何のための
雑誌なのかよくわからない、スコープのはっきりしないものばかりだった。

猫を飼っている芸能人のインタビューや、猫を飼っている旅館の紹介やら、
一体、誰がそんなもんに興味がある?

それに比べて、「ねこのきもち」はとても明快だった。
どのページも猫の写真が豊富だし、広告もキャットフードや猫の保険や猫のトイレだし、
何より、どの記事も猫が幸せに暮らすにはどうすればいいのか、という問いから
生まれた内容ばかりだった。 

こんなに猫のことを真面目に一生懸命考えている雑誌が他にあるだろうか?

そのことに気づいて以来、俺は心を入れ替えてこの雑誌を読むようになった。
内容どうこうより、その姿勢や成り立ちに感銘すら覚えるようになった。

やるな、福武書店。 
そう言えば、学生時代、1度だけ短期のバイトをここでやったことがあったっけ。
綺麗で清潔なオフィスだった。


哀悼と感謝と約束

今日は、2012年3月11日。 1年経った。 
でも、被災された方々には何の意味もない、この時間の区切り。

このブログは猫ブログだから、猫のことを書こう。

次の大地震は、この首都圏だと言われている。
4年以内に70%とか、50%以下とか、そんな話だ。

この1年、小さな地震が何度もあった。
そのたびに、書斎の壁一面に沿って置いてある大きなスライド式本棚がギシギシと
不吉な音をたてて、レオはこの音をすごく怖がるようになった。

あの日、歩き疲れて精根尽き果てて真夜中に家に着いたら、レオは食卓と椅子の間に
隠れていて、名前を呼んでも全く出てこず、怯えた不安そうな顔をしていた。
一人ぼっちで、本当に怖かったのだろう。

地震の意味など分からず、ただ、怯えるしかなかった猫。
そばに居てやれなかった、無力な自分。
いつか来るその時、俺はそばにいてやることができるのだろうか。

1人暮らしでも猫と暮らすことはできる、とエラそうなことばかりを言ってきたが、
やがて来るであろうその時、我が猫を一人ぼっちにさせてしまうかもしれない。
そうなってしまったら、許しておくれ。
でも、必ず迎えに帰って来る。 約束するよ。 だから、信じて待っていてくれ。


今、14時47分。 黙とうが終わった。

亡くなった方、今も行方の判らない方、多くを失った方、今も避難生活を送っている方、
そして、亡くなった猫、今も被災地で彷徨っている猫、保護されて飼い主を待っている猫、
すべての方々へ、心からのお見舞いと哀悼の意を捧げます。

そして、今、こうしてブログが書ける身の上にいることを、感謝します。


IMG_0567_convert_20120212140654.jpg


似た者同士

レオは、あまり鳴かない仔だ。 

ソマリという種自体があまり鳴かないものらしいが、個体差はあるだろう。
よく鳴く仔もいると思うが、我が猫はとにかく鳴かない。

おやつが欲しい時も、遊びたい時も、一切鳴かない。
まるで、鳴き声は何かを伝えたい時に出すものではない、と思っているかのようだ。

にも拘らず、この仔は全然鳴かない仔だ、という印象がない。
逆に、うるさいくらい饒舌な感じがする。

夕食後の遊び時間が終わって寝るまでの時間はいつも書斎で過ごす。
そこでTVを見たり、PCを触ったりしているが、レオはいつも俺の足元で寝ている。
煙草を吸うためにキッチンへ行くと、今まで寝ていたはずなのに、いつの間にかレオも
キッチンへついて来ている。
吸い終わって書斎に戻ると、レオもついて来て、また足元で眠り始める。

こうやって、何かを語る訳でもなく、しかし、どこにでもついてくる。

離れていても、俺の姿が見える所にいて、俺が動くたびに顔をじっと見つめてくる。
その眼力は、純粋で力強い。 瞳がいつも、何かを語っている。

一方、同居人であるこの俺も、あまり喋らないタイプなんだそうだ。
喋らない、というより、口が重い感じらしい。

俺たちは、互いに似た者同士なのだ。 だから、うまくやってこれたのかもしれない。


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プロフィール

リアノン

Author:リアノン
独身男の一人暮らし。

猫と暮らしたくて、一人で寂しい思いをしている子を、と思い里親募集に申し込んだら、一方的に断られた。

一人暮らしの男に猫と暮らす資格はあるのか? 

これが、このブログのテーマです。

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